神崎家と花音

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携帯の時計を見ると、まだ七時前。 確か今日は遅くなるはずだったと思うけど。 「花音が変なじじいに捕まったって知って、適当な理由つけて抜けてきたんだよ」 大和さんはより楽しそうに笑った。 「余裕がない男は嫌われるぞ」 「うっせー!」 昴さんは厳しい目で大和さんを睨んだ。 「とにかく、花音は返してもらう。 もう余計なことすんなよ!」 そのまま昴さんは、私の手を引いて帰ろうとする。 .
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