神崎家と花音

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昴さんの手を引きはがし、私は涙目でひりひりする頬をさすった。 「余計なお世話かとは思ったんですが!  やっぱりどうせなら、ご両親にも祝福してもらいたいじゃないですか」 「余計なお世話だ」 ばっさり。 そこまで冷たい口調で言わなくても。 確かに昴さんに相談もなしに行動したのは、やりすぎたかなぁとは思ったけど。 「私、大和さんは素敵な人だと思いましたよ」 昴さんは不機嫌そうに眉をひそめた。 「そりゃよかったな」 .
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