白衣の裏側＋α

観覧車から見える景色

車を道路沿いに止め、外に出る。

ちょっと探して、いなかったら帰ろう。
俺は関係ないし。
俺あのお嬢様に嫌われてそうだし。

そう思って車を出た瞬間。

残念ながら、ガードレールに座ってぼんやりしている女性を発見した。

彼女も俺の視線に気がついたらしく、一瞬警戒したようにこちらを睨み。

「あ……小野寺」

相変わらずの苗字呼び。

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