始まり

4/9
前へ
/10ページ
次へ
「…………はぁ…!?」 なにほざくんだ? このじじい。 いや…村長。 「翔様にはこの街の一員となってもらいました…。」 村長の口元が緩んでいた。 「はぁ?なりましたってどういう意味!?」 「この街は政府の考えた政策のモデル街なのです…。」 「だからなんだ?」 またまた、村長の口元が緩んだ…!! 「あなたは政府の命令できたんですよね……?」 なんで…知って…る…んだ…? 極秘の命令のはず…! 「その顔、図星ですね。あなたはたった今逮捕された鐘村議員に雇われた…江馬翔様ですよね。」 くっ…。 逮捕? 意味が… なぜだっ? 「逮捕が納得いきませんか?」 「そっそうだ!!政府の人だぞ。仮にも議員の一人。」 まさか… 「当然ですよ。鐘村議員は政府の政策。つまり今のこの街の政策の反対派のリーダーでしたのでね!!」 知らなかった…。 「だいぶわかってきましたか?」 このときの村長は悪魔のような形相で、目は開きシワがより深くなり…それは…すさまじかった。 「でわ…先ほどの質問に答えましょう。」 悪魔が口を開く。 「この街は政府の政策のモデル街なのです。つまり政府の力を使い…あなたを事故死とし焼死体で発見されたとニュースで放映しました。」 俺を死んだことにした? このとき少なからず政府に恐怖を抱いた。 「じゃあ俺は何者だ?」 心からの一言だった。 「あなた様の名は安藤太陽です。」 「俺の名前が安藤……太陽。」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加