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「…………はぁ…!?」
なにほざくんだ?
このじじい。
いや…村長。
「翔様にはこの街の一員となってもらいました…。」
村長の口元が緩んでいた。
「はぁ?なりましたってどういう意味!?」
「この街は政府の考えた政策のモデル街なのです…。」
「だからなんだ?」
またまた、村長の口元が緩んだ…!!
「あなたは政府の命令できたんですよね……?」
なんで…知って…る…んだ…?
極秘の命令のはず…!
「その顔、図星ですね。あなたはたった今逮捕された鐘村議員に雇われた…江馬翔様ですよね。」
くっ…。
逮捕?
意味が…
なぜだっ?
「逮捕が納得いきませんか?」
「そっそうだ!!政府の人だぞ。仮にも議員の一人。」
まさか…
「当然ですよ。鐘村議員は政府の政策。つまり今のこの街の政策の反対派のリーダーでしたのでね!!」
知らなかった…。
「だいぶわかってきましたか?」
このときの村長は悪魔のような形相で、目は開きシワがより深くなり…それは…すさまじかった。
「でわ…先ほどの質問に答えましょう。」
悪魔が口を開く。
「この街は政府の政策のモデル街なのです。つまり政府の力を使い…あなたを事故死とし焼死体で発見されたとニュースで放映しました。」
俺を死んだことにした?
このとき少なからず政府に恐怖を抱いた。
「じゃあ俺は何者だ?」
心からの一言だった。
「あなた様の名は安藤太陽です。」
「俺の名前が安藤……太陽。」
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