始まり

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「まぁまぁ…!?人が死ぬかも知れないのに…。」 また自分は冷静さを失っていた…!! 「わかりました…!!いっぺんにお話しいたして…質問はあとから受け付ける形でよろしいでしょうか!?」 村長いや悪魔は…至って冷静だった…。 こんな対称的な二人が話し合っているのも変だな…。 「……わかった………。」 「話そう…。殺していいのは午前8時から午後8時までとなります!この時間に殺してしまった場合は… 後日…射殺されます…。」 ひとつ間をおくとまた続けた…。 「さらに殺していいのは1日ひとりまでといたします!」 「あとはなにをなされても大丈夫です。」 「質問していいかっ?」 「その何時に殺したとかあんたらわかんのか?」 「安藤太陽!フフっ、なかなか鋭いじゃないか…。」 それはそれは…てめーみたいな悪魔の考えはわかるんだよ。 「いえ…気になっていたので…。」 「よろしい。答えましょう。」 また間をおくと… 「君にうってもらうが…心臓近くの血液の中にナノサイズのICチップを入れる!」 「そんなことが…可能なのか…?」 「30世紀の医療では可能なんだよ…。知らなかったのかね‥。」 ほっとけ…まったく! 「はい…情報に疎くて。」 「ICチップで血液が止まるかどうかで死が判断できるのだよ!」 へー!わかったよ…!! ニヤリと笑ってしまった! 「他に質問は!?」 「いえ…大丈夫です。」 「そうかい。ではさっそく私の経営するマンションに住み、明日からルールに基づき生活していただいてもらいます!」 こんなバカげた政策ネットに流せば…!! 政府も終わりだ。
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