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屑ヤミーの手が女性に触れようとした瞬間に異変……
いや、奇跡は起こった。
突如彼女の所持していた札がまるで意思を持つかの如く鈍い光を放ちながら彼女の元を離れその場にいた屑ヤミーを貫通していき僅かな時間で消滅させた。
「――まさか――」
その後女性を守護するように彼女を囲み浮く札だっかたが、彼女の言葉が発せられるのと同時に2または3枚ずつまとまったかと思うと彼女の元を離れ四方へと飛び散ってしまった。
いや、正確に言えば彼女の目の前には二枚の札が残っていたが……
――ウォン――
突然その二枚の札の前に二面の半透明な壁が出現させる。四方に散らばった札でも同じような現象が発生していた。
「戦士達の魂……私に力を」
その言葉とともに半透明な壁は真っ直ぐ動く。すると、その動いた場所には男が立っていた。
女性の前には半透明な壁の数分の2人の男
彼らは状況が飲み込めないようだったが、周囲に誰もいない事を確認した後、唯一この場に存在する女性を見て彼女の元へ歩き出した。
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