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柔らかい海からの風に吹かれながら
無言のままふたりでじっと海を眺める。
あの日、ここから始まった
私の2番目の恋は
少しずつ私を大人にしてくれた。
穏やかに打ち寄せる波を見つめながら
明彦が言った。
「…結衣…
結婚しよう…」
私は振り向いて、明彦の目をじっと見つめた。
「…ずっと一緒にいよう…」
優しく見つめる明彦の瞳に
私は大きく頷いた。
傾き始めた太陽に
ふたりのシルエットが重なった…。
------ END ------
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