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シドはヘリの中に跳び移り、兵達を薙ぎ倒し、運転席の兵を脅しにかかる。
「あいつは何処だ!!」
「がっ! た、大尉の、ことか?」
首が徐々に絞まるなかで彼は言った。
「大尉なら、こう…えんに…ぐぐっ!」
「ありがとよ」
そう言ってシドは彼を上空に放り投げ、操縦士を失ったヘリはちょうど公園の真上を飛んでいた。
閃いたシドはヘリの足にぶら下がり、空中で体を回転させ、ヘリを地面目掛けて投げた。
装甲車の上に落ち、中から大尉が這いずり出てきた。
彼の目の前に着地したシドは明らかに恐怖している彼を捕まえようとしたが、爆発がシドの体を吹き飛ばした。
近くにいたロケットランチャーを持っていた兵士が大尉を助けようと放ったらしい。
シドの体は落書きが描かれた壁に叩きつけられたが、何事も無かったかのように立ち上がり、その兵士を睨み付けた。
「痛いじゃねえか! ん?」
直撃でシドの右手が無くなっているのに本人は気づいた。
「クソ! あの野郎」
兵士に連れられ、逃げていく大尉を追いかけようとするが兵士達の十字砲火を浴びて、追いかけれない。
「くっ!」
チクチクと体全体を刺激されているみたいだ。
痛いという訳ではない。
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