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「この写真の女性はシドにぃが一番知っているよ」
いかんせん納得できないシドは画面に写る女の写真を見るがやはり思い出せない。
「……わからないな…」
「シドにぃの彼女さんだよ」
「俺の彼女?」
「彼女はプロット社の社員で、彼女から色んな情報を貰ってたんだ」
「……つまり?」
「彼女からまた話を聞いたら何かわかるんじゃないかな? シドにぃのその力とか」
「つまりこの力はプロット社の薬のせいなのか?」
「うん」
シドは全ては理解できなかったが大体は理解することが出来た。
しかし、納得できない事がある。
アパートにあった写真にシドと写っていたのは誰なのか?
「ママ……」
「何か言った?」
「いや…何もない。それより早く彼女とやらに会いに行こう」
「名前はエリ。エリさんよ」
「エリは何処に?」
「わからないの。行方が不明なの。捜した方がいい?」
「当たり前だ」
「何日か待ってね」
シドに安心させるように笑い、パソコンの前に座った。
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