2日後

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プロット社の正面玄関にたどり着くと既に兵士たちが包囲の陣形を敷いていた。 「どうなってるの?」 エリの頭の処理能力は完全に止まってしまったようだ。シドは彼女を守りながら突破するのは無理と判断し、玄関口を殴り崩壊させて出入り口を塞いだ。 「何してるのよ!?」 「奴らを侵入させないためだ。とりあえず、上に逃げるぞ」 エリはパニックになりかけている。シドはそれを感じ取り、早めに脱出しなければ2人とも死ぬかもしれない。 「いいかエリ?」 シドがここからの脱出プランを説明する前に背後のエレベーターからブラックアローズの兵士が出てきた。 そして突然の発砲。 シドはエリを背中で庇い、階段まで誘導する。 「できるだけ上に逃げろ。後で追うから心配するな」 エリを急かしている手を兵士が撃ち抜く、シドは笑顔で表情を崩さずエリをパニックさせないために我慢した。 「シド……死なないでね」 「……早く行け」 エリが上がっていくのを見送ってから、シドはやっと兵士を見た。
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