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「何で……何でそんな事言うんだよ。俺の事好きだって……愛してるって言ってたじゃないか」
帝の態度に呆然としながら光が言った。
光が言っていた最上の男……それが帝だった。
こうして全寮制の学校に入れられる前に夜の街で出会い、そして光は帝に溺れた。
最初は同性なんてと思っていたし、いくら容姿端麗でも……と思っていた。
しかし、光は帝を好きになり、とうとう身体の関係を結ぶ事にもなった。
痛みはあったが愛されているのだし、気が付けば何度も光は帝に抱かれた。
帝も何度も光に好きだと言っていたのに……。
「いつ“お前を”好きだの愛してるだの言った?」
光に対して言ったのではないという事だ。
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