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が
藍:「ひゃ!?」
左腕の支えを忘れていたため、司の頭が藍の胸にダイブしてしまった。
藍:「いたたた…、よかった、起きてない」
そう呟きながらそっと司の体制を変え、自らの膝に司の頭部を置いた。
藍:「もう、寝る子は育つってお母さんも言ってたけど、本当だなぁ」
幼少期は自分より少し背が高いぐらいだった司が、20cm近く高くなっている。
男女の差もあるか、そう思いつつ藍は読書を再開した。
司:『お…起きるタイミングのがした…』
少しそっぽを向いてかなり赤面している司。
実は胸にダイブしてしまったときにすでに起きていたらしい。
で、今現在の膝枕も彼にとっては十分赤面要素になりえたようだ。
司:『こいつ、自覚ゼロだよな…』
彼女が天然であることは幼馴染たる自分がよく知っている。
だからこそたちが悪い、だが起床してそれを指摘しても、どうせ彼女は首をかしげるだけだろう。
藍:「司っ! 起きて!」
司:「藍?!」
ゴンッ!!!
司・藍:「「……~っ!!」」
司が起きたはずみに藍のどアップがあり、そのままお互いの石頭がぶつかってしまい、現在痛みと格闘中。
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