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安藤さんの発見が無かったら、この営業所に監査が入ったとき、俺も所長も減給だけでは済まされない事態だったと思う。
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俺は毎日、彼女に会えるのが楽しくなってきた。
少しずつ仲良くなっていこう、と思った。
笑顔が可愛いだけじゃない。
気さくな雰囲気だけじゃない。
気の強い場面も見れた。
営業所に営業マンが俺と谷しかいなくて、俺が電話応対中だった時。
ユーザーから機械の調子がおかしいと電話が入った。
いつもは技術的なことでも、簡単なことなら安藤さんは応対してくれていたけど、その電話は少し難しかったらしい。
安藤さんが谷に「聞いてもらってもいい?」と電話を振ろうとした。
「俺の担当じゃないんで…」と谷は電話を代わろうとしなかった。
そこに
「会社のお客さんが困ってるのよ?谷君は社員じゃないの!?」
って。
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