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あれから夕方まで夏穂達といた。
夏穂達と別れ、俺は一人でコンビニに買い物に行った。
すでに外は日が沈み、月が見えた。
「はぁ…………まったく………あの姉は…………」
コンビニに行く理由になった、我が姉、一宮楓(かずみやかえで)は面倒臭さがりで、俺にお菓子を買うように命令してきた。
俺は断ろうとしたのだが、バックに炎が見えた為、諦めた。
………ヘタレと言われても仕方が無いのは知っている。
まあ買い物は済ませたので、帰路についているわけだが………。
「うぅ…………上着でも着れば良かったな………」
まだ四月も始め、まだ冬の寒さが残っていた。
「--------」
橋を歩いていると、どこからか声がした。
しかし辺りには誰もいないのはわかっている。こんな時間に人がこの道を通らない。なぜなら、ここで以前変質者が出たからな。俺は迂回するのが面倒だからいるんだがな。
しかし、もう一度声がしたので、今度は辺りを見回す。だが、いくら見回しても人っ子一人もいない。
「おいおい………これは幽霊か何かの仕業か?冗談にも程があるぞ………」
突然だが、皆は幽霊を信じるか?
俺は信じている。理由は無いが、いるとは思っている。
そんな事を考えていると、突然、空が暗くなった。
俺は驚いて空を見上げた。俺はこの行為をすべきでは無かったなと、後生思うだろう。
なぜなら------
見上げた先に、黒い翼を生やし、俺の上を飛んでいる少女がいたからだ。
「「------あ」」
俺は少女と目が合い、ついそう言っていた。少女も俺を見てそう言っていた。
よく見れば少女は俺くらいあるだろう、という背丈。暗くてよくわからないが髪は長く青い(?)。
それが、ファーストコンタクトだった。
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