悪魔を見てしまった日

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その後、俺達はリビングに降り、ルシファーには俺の家族を、家族にはルシファーを紹介することになった。 「えーと、こちらがルシファーな」 「ルシファー・リルコットと申します♪」 おいっ、性格違うぞ! あまりの変わり様に吹き出しそうになるが、腹筋を総動員して抑える。 「こちらが母の紗枝」 「一宮紗枝です。よろしくねルシファーちゃん」 「で、こちらが姉の楓」 「………よろしくぅ(ああ……メンド………)」 なんでだろ、楓姉さんの本音が聞こえるよ………。 「以上」 残念ながら父はいない。っていうか海外出張で家に帰れない。 父が出張の日、家を出るとき号泣していたのを思いだし、ルシファーに紹介しようかどうか躊躇い、止めた。 「で、ルシファーちゃんは我が家に居候として住むんだったね?」 「はい、日本に留学しに来たのですが、住む家が見つからなくて………」 「で、困っていたルシファーに救いの手を差し延べた俺だった訳」 「ふーん…………」 楓姉さんにはどうでもいい的な目を向けられた。 どーせ、姉さんにはどうでもいい話でしたね。 しかし、説明に多少の無茶があるが、納得しているようなのであえて聞かない事にしよう。 「じゃあ部屋はどうしようかしら?」 「あ、璃玖さんのお部屋で大丈夫です」 「ぶっ!!!」 おいおい、せめて空き部屋とか、楓姉さんの部屋とか言っておけよ。 でも姉さんは面倒臭さいから嫌って目をしてるから無理そうなんだが。 「あらあら、仲が良いのね、ならそうしましょう」 ………大丈夫か?俺の家族。呑気な母に面倒臭さがりの姉、父は(いないから言うが)………母にベタ惚れだし。 俺だって男だ。今は思春期だ。とは思うが、俺はそこまで気は無い。 その辺は弁えているし、仮にも相手は゛あの″ルシファーだ。そんなことすれば消されかねない。いのちをだいじに、だ。 まあ、それに反対したところで言いくるめられて終わりだから反対はしない(出来ない)。 ということで、ルシファーとの同室になりました。亮が聞いたらどうなることやら。
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