ひとり

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蜜柑:私が村を消してしまったの?みんなが言うように、やっぱり私は化け物なの?ねえ、清波… 清波:お前は化け物なんかじゃない… キキィッ……… そこに音をたてて黒い車が止まった。 蜜柑・清波:………? その車から金髪の男が出てきた。 ?:はじめまして❤佐倉蜜柑ちゃん伊尾日清波くん❤ 蜜柑はさっき清波に見せていた表情とは全く違う顔をして男を睨んだ。 蜜柑:………誰…?(オカマ…) ?:僕の名前は鳴海。アリス学園の先生だよ❤ 清波:……俺たちになんか用? 鳴海:実は、君たちをアリス学園に招待しにきたんだ❤ 蜜柑:アリス学園…? そこで蜜柑はクスッと笑った。 蜜柑:なにを言っているの?清波はまだしも私に居場所なんてもうない。 蜜柑は悲しそうな顔で言った。 清波:蜜柑… 蜜柑:なに? 清波:蜜柑は化け物じゃない… 鳴海:行こうよ…ね?蜜柑ちゃん… 蜜柑は戸惑った。その時… ギュ……… 清波は蜜柑を抱きしめた。 清波:行こうよ…蜜柑。これが俺たちの居場所の最後のひとつかもしれない… 蜜柑:そんなことない。私なんかに居場所は…… 鳴海:あるよ……。 蜜柑:え……? 蜜柑は驚いた。「嘘だ」ずっとそう言っていた。 清波:蜜柑… 鳴海:蜜柑ちゃん… 蜜柑:本当に?本当に居場所があるの? 二人は頷いた。 蜜柑:…………行く。 蜜柑はやっと首をたてにふった。
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