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急いで学校に行ったが残念ながら入学式には間に合わなかった。しかし周りには登校中の生徒がちらほらいて、9年も通った学校の入学式に遅れないように、という感性はあまりないらしい。 スーツの教師が「速くしろ!」「走れ!」とか言っているが周りはかなりマイペースに歩いている。その中独り急ぐというのは何だか恥ずかしい気がして俺も周りには合わせ歩いていた。 入学式は講堂で行われていて遅刻してくる者がいつでも入れ開く音で式が邪魔されないように扉は開きっぱなしになっている。 風紀とか結構緩いと聞いていたがここまでとは… 舞台上では校長が柔和な笑顔を浮かべ妙に長い話をしていた ふむ、と俺は何故か納得してから適当な席を見つけて座り爆睡をした。
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