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長く退屈な入学式が終り下駄箱前にクラス分けの紙が張り出された
1-Bか…一年の教室は三階だ。上がるのメンドセーとか思うが実はそれよりも友達できるかな?など小学生かとでも突っ込みたくなるような不安に俺はかられていた。
まだ寝足りない体を叱咤して何とか三階だまで上がる。意外と階段が急で三階だけしかなのに少し疲れた。
「………1ーB…ここか、」
すぅっと深呼吸をしてから扉を開ける。すると「お前かよ~」とか「久しぶり」とか「また一緒になったな」とか言っていたこれからクラスメイトとなる奴等の声がシンと静まる
だが気にせずに名簿順の席を探しそこに荷物を降ろす。
周りはほぼ全員といっていいほど誰?と不思議そうに俺を見ていた。
それに少し苦笑する。9年ずっと同じメンバーで過ごしてきた奴等だ。なかなか仲良くはなれないだろうな~とか思っていたら
「君さぁ、見ない顔だよね?その容姿じゃ影薄君で通る訳じゃないでしょ?」
と話掛けられた。話掛けてきたのは俺より15㎝は低い童顔君だった。しかし口調はかなり上からものだった。
口調はどうであれ話掛けてくれた事が嬉しくて丁寧に質問に答える
「本当はここの姉妹校に行くことになってたんだけど親の転勤でこっちに越してきたんだ。で、ここに編入させて貰ったんだ。」
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