第一章

2/8
前へ
/13ページ
次へ
「は?」 ノックもなしに突然自室に入ってきたかと思えば、ワケの分からないことを言ってくる姉貴。 俺は夢中になっていたゲームから目を離して、姉貴の方に目をやった。 「だーかーら、あたし体調悪くて、今日の婚活出れそうにないのよ。」 そういえば姉貴は昨日から寝込んでいた。額には冷えピタが貼ってある。 「はぁ…てかなんで俺が代わりに出なきゃなんないわけ?欠席でいいじゃん」 体調を崩したんだからしょうがない。欠席すればいいのに、なぜわざわざ俺に行かせるのか…? 「ばかねぇ、今回のは特別なのよ!!イケメン揃い、しかも金持ちばっか!!ここでイイ男捕まえなきゃって張りきってたんだけどぉ…」 あぁ…つまりあれだ。 俺が姉貴の代わりにいって、イイ男を捕まえて来いとゆうのだ。そんでもって後日会う約束をして、姉貴が会いに行く。うまく行けば姉貴はその男と付き合うのだ。 「ね?お願い!!」 何度もそう頼まれてしまえば断りづらい。 とゆうか姉貴はめっちゃ綺麗なのになんで婚活なんか…と問いかけたがやめた。 「…分かったよ。今回だけだからな。」 「ありがとー!!理央愛してるー!!」 ぎゅっと抱き締められてすげぇ苦しい!! つか 「風邪うつるわー!!離せっ」 .
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加