第一章

3/8
前へ
/13ページ
次へ
なんとか姉貴を引き剥がすと、今度は俺をジッと見つめてきた。 「な、な、なに?」 俺今日寝癖なんかあったっけな?とちょっと不安になり髪をさわるが、いつもと変わらずサラサラだ。 「理央ってやっぱ男の娘って感じよね。女顔だし小さいし、白いし!」 なぜか人のコンプレックスを興奮気味に話し始める姉貴。 キャーキャー騒ぎながら興奮する姉貴について行けず唖然としていると 「ちょっと待ってて」 と部屋から出ていく姉貴。取り残された俺は、不思議に思いながらも待っていると… 「じゃーんっ!!これ着て!そんでお化粧もするからね!!」 姉貴はうすいピンクのふわふわなワンピースと、化粧道具を持って帰ってきました。 「は、はぁ!?ちょっと待ってよ!!俺女装とかムリだからっ!!」 慌てて拒否するが姉貴ははぁ?と顔をしかめて俺をみた。 「あんた今頃なにいってんのよ!!婚活、あたしの代わりに出るんだから女装しなきゃ意味ないでしょ!」 ま、まじかよ!! とゆうか、それは当たり前か‥。 でもやっぱ女装なんて‥ 「大丈夫よ!!あんた絶対似合うから」 似合う似合わないの問題じゃねぇぇぇえ!!! .
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加