第一章

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…はい。 結局女装しましたよ。 しかも鏡に映る自分は、自分で言うのもあれだがめっちゃ可愛い。 「きゃーっ!やっぱ可愛い!!!もうヤバい!!」 写真を撮りまくって興奮している姉貴の方がヤバいとおもうんですけど。 「なー、マジでこれで行くの?」 なんか自分じゃないみたいだ。可愛いすぎて。 「当たり前じゃない!!これで超イケメンgetしてきてね♪」 姉貴は恐ろしい詐欺行為を働こうとしています。 騙される男の人が可哀想だが、俺は知らねーからな!!! 「じゃあ、頑張って行ってきてねー!!」 ホント姉貴は体調悪いのか?と思えるくらい元気なんですけどこの人。 …仕方ない。とっとといい男見つけて帰ろっと。 未だ興奮覚めやらぬ姉貴に玄関で見送られ、俺は初めて女装姿で外の世界に足を踏み入れた。 .
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