第一章

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電車に乗って行かなければならなく、駅に向かう俺だったが… は、は、恥ずかしい// 通り過ぎる人々はみな振り返って俺をみる。 やっぱバレてんじゃね?男が女装して歩いてるぜ、てきな痛い視線を送られてるような気がして泣きたくなる。 ある意味これは罰ゲームだ。 人々の視線を遮るように早足で歩いていると… 「ねぇーキミ、めっちゃ可愛いね」 誰かが声を掛けてきた。やべえと思いながらも振り向くと… うわっ!!宮沢じゃねーかよ!!! 声を掛けてきたのはチャラ男こと、クラスメートの宮沢だった。 「すっげえ可愛い!ねぇ、これから俺と遊ばない?」 一方の宮沢は俺が理央だということに気付いていないようだ。 女の子(俺)のナンパに夢中のようである。 「あ、えっと、これから用事があるので…」 「なに?もしかして彼氏?」 な、なんの悪意でクラスメート(しかも男)にナンパされなきゃなんねーだよ!!! しかも宮沢、チャラいだけあってナンパ慣れてんなー。 「ち、違いますよ!」 「もう超可愛いー」 話噛み合ってねー!! つかもうマジで勘弁してくれよ!!! .
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