群青色のアトリエ

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メモに書かれた住所に来てみると、紫がかかった鮮やかな青の建物があった。 それはなにもないこの田んぼ道には不自然で、目立っていた。 とりあえず挨拶でもするか。 と俺は扉を叩こうとした。 すると 扉の向こうから走ってくる音がする。 同時に、勢いよく開く扉。 避ける間もなく俺に扉がぶつかった。 体、特に頭に強い衝撃。 フェードアウトする意識の端で捉えたのは 「いやぁぁぁ!! ごめんなさい!!」 という誰かの叫び声だった。
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