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☆☆☆
「このドジ!!」
「ごめんなさい……」
鈍い痛みを感じつつも俺は目を開ける。
ボンヤリと、もやがかかった視界に見慣れない天井が映った。
「……あれ?」
ここどこ?
と声を出すと急に人の顔が視界に入った。
「良かった。大丈夫?異常ない?」
そう聞いてきたのは
凄く端正な顔のお姉さん。
柔らかそうな桜色の唇。
こぼれ落ちるという表現が似合いそうな長い髪の毛。
青みを帯びた黒に近い灰色の大きな瞳。
「だ……大丈夫です」
とあまりの美しさに圧倒されて俺は答えた。
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