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「本当にごめんなさい。妹がドジなばかりに……」
「いやっ大丈夫ですって」
その妹はと言うとふてくされたように部屋の隅でいじけていた。
「すいませんでした」
とこちらを見ずに言う姿に若干イラつきを覚えたものの、俺はここにきた理由を思い出した。
「俺、松永大地と言います。実は展覧会で飾ってあった絵について聞きたくてここに参りました」
すると
「あの絵ね」
と誇らしげに女性が言う。
その反応からこの人が書いたのかと俺は思った。
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