山吹色の君

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ようやく発見した一枚の絵。 「海」 と題名が書かれた 青のグラデーションと 徐々に泡となりながら沈んでいく人魚姫。 王子さまを殺すことも 愛してもらうこともできないまま泡と消えたあのシーンを描いたのだろうか。 書いた人は、川内尚美。 告白してきた子は そんな名前だったような気がする。 すごいなあ。俺には書けない。と十人並みな感想を覚える。 そうして 少し滞在したあと、折角来たのだからと俺はプロの部を見ることにした。
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