松崎 百合子

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なのに、今の私はなんだ。 「ちょっと、おばさん!邪魔なんだよ。」 女子高生に背中を押され、地面に膝を着く私。 体のお肉が邪魔をして上手く立ち上がる事が出来ない。 散らばったビニール袋の中の冷凍食品や大量のお菓子達。 それを見た女子高生達が冷ややかに笑う。 「うわっ、私、こうはなりたくないわ。」 このタイミングで、通り雨が私を容赦なく打つ。 心も体もすべて。 あちこちが痛い。
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