見えねぇっ!

5/7
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「な…何だよこれ……」 2人の顔がみるみるうちに青ざめていく 「どうしたんだよ?」 文也は2人からデジカメを受け取り画面をみた 画面に写っていたのは、文也が唯一あった灯をバックに立っていったものだった 「これがどうしたんだよ?」 文也はまだ顔が青い2人に聞いた 「こっ……ここ…」 太一が震える指で画面の一部をさした その場所は文也の左足の辺りだった 文也はデジカメを顔に近づけ、画面をよく見た 「ぅっ…うわぁ!」 文也は思わず声をあげた。 文也の左足を青白い手が掴んでいた。 「な…何だよ…昨日見たときは確かに何も…!!」 文也は画面のバックの方をみた 後ろにあった茂みに顔のようなものが見える 「マジかよ…」 文也は絶句した いくらオカルト好きでも、実際に心霊写真をとったのは初めてだった 『もしかしたら…』 そんな思いが頭をよぎり、文也はデジカメを操作し、次々と写真を表示していった 「……っ!」 案の定、心霊写真はこれだけではなかった 手、顔、白いもや、オーブ、人魂… ありとあらゆる心霊現象がそこにあった
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!