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「ひっ……」
文也は声を失った
みるみる血の気が引いていくのが自分でも分かった
「ねぇ…文也……これどうするの?」
俊輔が声にならない声で語りかけてきた
「…っ!……消す」
文也はカチカチとデジカメをイジる
[全てのコマを削除しますか?]
(OK)
[削除しています。処理に時間がかかる場合があります。]
「ふぅ……」
文也にはそれだけの作業が何時間にも感じられた
この写真を撮るために色々場所を回ってきたのに、いざ撮れてしまうと、気色悪く動揺してしまった
ガラガラ……
教室のドアがあき、先生が入ってきた
どうやら、あまりに放心しすぎてチャイムを聞き取れなかったらしい
「お前ら!早く席につけ!チャイムはもうなってるんだぞ!」
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