不安

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 結局、イマイチ仕事に身が入らないまま、終業時間を迎えてしまう。 おい、泉って…こんな奴だったっけ? あぁ…そうか。 今までこんな自分を知らなかったのは、“恋”をした事がなかったからか。 自分でも意外だよ。俺がこんな奴だったなんてさ。 でも、何だろう?嫌いじゃないかも、こんな自分。 とりあえず、早くメール来てくれ。 今度の土曜日も休むって、碧に言う前に。 仕事帰り、碧に会いに店に寄る。 話したい事があるとは、メールしておいた。 閉店時間が過ぎたばかりだったので、店には灯りが点いていた。 店の裏口、つまりスタッフ専用出入口から店内に入った。 「あら、お帰り、泉」 碧とスタッフが掃除をしていた。 「ちょっと待ってて、もうすぐエイジがこっちに来る事になってるの」 エイジこと、清水英二(シミズエイジ)は、碧の旦那様だ。 俺にとっては義兄さんで、美容師としては師匠だ。 今度の土曜日も休むって、益々言い出しにくいじゃないか。 「俺も手伝うわ」 2日も休ませてもらった上に、更にお願いがあるのだから。 「よろしく」 碧の返事は予想通りだ。
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