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ふと下の路地裏に目を向けると、狂平がもう既に東の方へ次のターゲットを仕留めに向かっていた為、銀黎は反対側のもう一人のターゲットを仕留めるべく西の方へ向かった。
その先にあったのは、派手な装飾の店が建ち並ぶアパレル通りだった。
銀黎はそこでターゲットの男を見付けると、すぐにその後を追い、
「…」
「なんだ!」
人込みに紛れてその男の首を掴み、強引に路地裏へと引き摺り込んだ。
そして、そのターゲットの男が抵抗する間も無く、
「お前には言葉を遺す猶予も無ぇ…ここが地獄だ!」
「…っ!!」
一瞬にして大鎌の尖端で急所を一突きにし、仕留めた。
そして銀黎はすぐにまた奥に移動して姿を隠し、無線を使って狂平に連絡する。
『ターゲットを逃がしちまった、そっちへ向かった!』
「わかった…」
銀黎はゆっくりとアパレル通りの方に戻ってくると、回りを巻き込んで派手に逃走するターゲットらしき人物をすぐに見付け、騒ぎに乗じてすぐにそこまで駆け寄ると、
「あんま騒ぐなよ…」
「な…なんなんだお前らは!」
男の顔面を左手で鷲掴みにし、
「死ぬ口に何を言っても無駄だろ…!」
右手に持った大鎌を下から上へと円を描いて振るい、その尖端が背後の地に突き刺さった瞬間、
「ここが地獄だ…!」
ターゲットは全身が真っ二つに避け、夥しい鮮血と共に即死した。
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