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そう言い放つと、ACは俺の前から消えていった。
「クソ!!」
『こちらオペレーター。シェイク隊員。応答願います。』
「こちらシェイク。敵ACを取り逃がした。恐らくレジスタンス組織のリーダー、もしくはそれに近い者と思われる。」
『了解しました。では…』
「なぁオペレーター。あんたは何のために戦ってる?」
『質問の意味が良くわかりません。が、強いて言うのならば代表やシティのためです。』
「そっか。了解。」
通信終了。
俺はACからおり、ウェアのACに近づく。
ウェアもなんとかACから降り、地べたに座っていた。
「ウェア!生きてるか!?」
「なんとかね。君も、生きてるみたいだね。」
俺もウェアの隣に腰を下ろし、ため息を吐く。
「なぁウェア」
「どうしたんだい?」
「……いや。何でもない。」
きっとコイツに聞いても、さっきのオペレーターと同じ答えしか返って来ないだろう。
代表のため。それがおかしいという事すらわからないまま、自分の命をかけている。
本当に馬鹿らしい。
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