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それから数時間後。戦争は終わった。
やはりあのACは敵の親玉だったようだ。
無名の傭兵が追いつめ、どっかの企業から派遣された現場責任者がトドメをさしたらしい。
俺が手も足も出なかったやつを、そいつ等は倒したのだ。
しかも結構簡単に。
「なぁウェア。俺自身無くなっちまったよ。」
『確かに、今日の君の動きは悪すぎたよ。』
模擬戦闘訓練を終え、ACの整備中にそんな会話は始まった。
「はぁ……ダメダメだな…」
『どうしたの?いつもの君なら、なにくそ負けるか!!っていつも以上の成績を出すじゃないか。』
「あぁ…確かにな……」
あの頃は目標があった。
代表のために頑張れた。
でも今はそれがない。
基本的に俺は誰かのためじゃないと動けない弱い人間なんだよ。
『他に悩みでもあるの?』
「ん……なぁウェア。お前は何のために戦う?」
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