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しばらくその綺麗すぎる
灰色の瞳と見つめあっていると
「……おい。」
透き通るような低い声が
私を現実に戻した
「あ…あの、クラス発表が
される校舎はどこですか?」
「……お前新入生か?」
「そうです」
「………右側の校舎」
「ありがとうございます」
クルっと右側を向き
ゆっくり歩きはじめようと
すると
パシッ
私の腕を掴んだ
彼の手が私を止めた
「……名前は?」
ゆっくり振り向くと
灰色の瞳をもった『彼』
が口元を緩ませて私を見ていた
.
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