第1章 1彼女

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優月と俺は幼なじみだ。 小さい頃からずっと一緒だった。 どんくさい優月に手を差し延べるのは俺だけだ、なんて思っていた時期もあったが 優月は可愛い。 だから男は放っておかない。 不安な気持ちが募るのに、何も出来ないまま数年を過ごした。 だけど優月が誰かと付き合ったとか、好きな人がいるとか そんな話は聞いたことがなかったから安心していた。 そしてどこかで俺を好きなんじゃないか、 そんな自惚れた考えさえ浮かんだりした。 そう、今年の夏が終わる前までは…
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