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少し肌寒くなってきた11月。
いつもと何ら変わらず、自転車で学校へ向かう。
徒歩でも通える距離ではあるが、帰りは部活の関係で遅くなるために
自転車で通うようにしていた。
今日は珍しく朝練がなく、いつものように目覚めてゆっくりしていた。
気付くとギリギリの時間で慌てて自転車に跨った。
自転車でなら間に合う時間だったのでホッとしていると
目の前を走る同じ高校の制服が目に留まった。
長い髪をなびかせながら、俺の前を走る。
『走っても絶対、間に合わないよな…』
と思い、声をかける。
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