第1章 1彼女

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少し肌寒くなってきた11月。 いつもと何ら変わらず、自転車で学校へ向かう。 徒歩でも通える距離ではあるが、帰りは部活の関係で遅くなるために 自転車で通うようにしていた。 今日は珍しく朝練がなく、いつものように目覚めてゆっくりしていた。 気付くとギリギリの時間で慌てて自転車に跨った。 自転車でなら間に合う時間だったのでホッとしていると 目の前を走る同じ高校の制服が目に留まった。 長い髪をなびかせながら、俺の前を走る。 『走っても絶対、間に合わないよな…』 と思い、声をかける。
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