第1章 1彼女

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その笑い声と漏れる吐息が背中に触れる。 彼女はよく笑う。 きっと誰よりも可愛く笑う。 そう俺は思うんだ。 だって俺は彼女のことを何年も見てきたんだから… 幼馴染という関係の中で隠れながら、ずっと… 校門が近づいてきたので自転車から降りた。 2人で登校なんて久しぶりで俺の気持ちは高鳴っていた。 彼女もそんな気持ちなんじゃないかというくらい ずっと笑顔でたくさん話した。 このまま時間が止まればいい、とまで思った。 けれど、校門をくぐって現実を突きつけられる。 切なくて、でも憎めない現実が俺にあいさつをする。
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