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母ちゃんは『白焔(ハクエン)』という炎を操る大妖怪だったらしい
聞いた話だから本当かどうか最初は疑ったが、今の母ちゃんがかなり熱く語っていたので嘘ではないんだろう
そして今の母ちゃん……言い換えるとおばさんは猫又という妖怪だ
戦闘には向いてないけど変わりに相談役として母ちゃんといつも一緒にいたみたい
んで父ちゃんは……残念ながら記憶がない
これも聞いた話だがどうやらオレが生まれる前に事故で死んだらしい
陰陽師だった父ちゃんは沢山の人を悪い妖怪を退治して守って尊敬されてた
でもある日父ちゃんは仕事の帰り道で自動車に跳ねられて死んでしまった
だからオレには父親がいないのだ
「なーに考えてんだ桜井?」
すると喰麗が横に並んで肩を組んできた
「別に……」
「お前は沢〇エリカか」
こりゃまた懐かしい名前が出てきたもんだ
「ふん とりあえずさっさと教室に行こうぜ?」
「そう急かすなよ」
過去に色々とあったけど今が平和なら別に気にしなくていいのかな……?
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