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「私も認めたくないッスけど考えは桜萪と同じッス ホントは今すぐ自分の手で探したいッスけど───」
「まぁ気持ちは分からんでもねぇぜ恋」
するとオレ達の会話に喰麗が割って入ってきた
「けどオレ達は悔しいが今の時間は学校(ここ)に縛られている でもな」
喰麗はニヤリと口元を釣り上げながら続ける
「HRが終わったらすぐに行けるぜ オレの舎弟達を使ってな」
するとどこからともなく3人組の明らかに不良の女子達が現れた
「お呼びですかお嬢」
真ん中にいた長髪でちょっとつり目の女子が口を開く
「あぁ 今日の放課後、こいつの調査のアシストを頼む とりあえず手っ取り早く事件現場に行くかねぇ?」
「お嬢も行くんですか?」
左隣にいた特攻服を羽織った金髪が尋ねる
ていうか今時特攻服って……
「不良と言ったら特攻服って決まってるよ桜井くん」
「そ、そうなのか てか勝手に他人の心読むなし」
「いや~顔に書いてあったからね」
なんか見た目よりフレンドリーだなこの子
「もちろんオレも行く じゃねぇとなんかあった時に大変だろ?」
「確かにお嬢がいたらバトルになった時に有利ですからね」
右隣にいたセミロングの女子がうんうんと頷きながら話す
てかこの子達は誰?
「あぁ、紹介が遅れたな こいつらは私の舎弟でカラス天狗の3姉妹だ まずは一番上の雷(ライ)」
「よろしく」
「次が霞(カスミ)」
「以下同文~」
「んで最後が泪(ルイ)」
「ん、ども」
3人はそれぞれ紹介されるとペコリと頭を下げたり手を振ったりした
「あ、これはどうも オレは───」
「桜井桜萪くん 言わなくても分かるよ」
「そうそう」
「この学校の唯一の男子にして半妖だしね」
とりあえずこの学校に半妖はオレだけ
あとの生徒や先生は皆れっきとした妖怪だ
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