第01話 妖(アヤカシ)

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「それに半妖なのに妖力もないってのも有名だし」 「そうそう それなのにこの学校にいるのかも不思議だしね」 「そこは言うな」 似たような事を喰麗から言われたばかりだ でもまぁやっぱり妖怪の学校だけに力の使い方とかの授業がある そこだけオレは他の皆みたいにやるのではなく、ただノートに書いていくだけの作業 実技はもちろん免除だ 「んじゃ授業が全部終わったらここに15時30分集合な」 なにやら喰麗は楽しみらしく機嫌がよろしい あんまり暴走しすぎないようにしなきゃやならないな…… ◆◇◆◇ 「さぁて行くぞ!」 「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!」」」」 「お、おぉ……」 なんでこんなにテンションが高いのか意味不明だ 恋に至っては輝いてるし 「んじゃさくっとこいつらに運んでもらうか」 「任してくださいお嬢」 何を運んでもらうのだろうか? このカバンとかだろうか? そんな事を考えながら生徒昇降口に到着 靴を履き替えて外に出ると、いきなり霞が後ろからオレの腹に腕を回してきた 「あ、あの……?」 「ん?」 「何をしてるの?」 「見たまんまだよ」 その「おかしな事聞くね?」みたいな顔するのやめてください 「事件現場に行くんならこいつらに運んでもらうのが一番だぜ 飛んでいけばあっという間に到着する」 ……運ぶってそういう意味だったのか 「それじゃいきますよお嬢」 「おう!」 喰麗が返事をした瞬間、雷は喰麗を抱えて真上へ飛んだ 「やっぱり速いな雷姉さんは んじゃいくよ桜井くーん」 「ちょ……まだ心の準備───」 「はーい諦めてー」 霞はどうやらSのようだ 「わ、わわわわわわっ!!!」 気付くともう学校から100mくらい高い場所に浮いていた あまりの高さに体が震える
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