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「はい遅刻ぅ 減点10点」
結局間に合わずオレは罰として他の美化委員が拾ってきたゴミや雑草の処理をするハメになってしまった
「くそぅ 今日の運勢は最下位だなこりゃ……」
1人でぶつぶつ文句を言ってると後ろに気配を感じた
「ん?」
後ろを振り向くと1人の女の子がオレの顔をベロンッと“舐めてきた”
「……おい垢嘗(アカナメ) 朝の挨拶は『おはよう』だ 顔を嘗める事じゃない」
「あは♪おはよう桜萪」
「嘗める前に言えや ていうか嘗めるな」
お気づきだろうか?
オレが通っている高校は普通とは違う事を
そう、オレが通っている高校は“妖怪”の学校『陽妖高校』という名の学校だ
そして自己紹介が遅れたがオレの名前は桜井桜萪
陽妖高校に通う2年だ
そして隣にいるのは妖怪『垢嘗』という人の垢を食べる基本的に無害の妖怪だ
「桜萪、汗かいてるね?美味しそうだよ?」
「変な事を言うんじゃねぇよ それより早く行けよ……今日はお前が日直だよ?」
「ハッ!そうだった!」
垢嘗は血相を変えてバタバタと朝のオレみたいに慌て校舎の中に入っていった
「ったく」
とりあえずペナルティが終わったのでオレも教室に行こうと思う
すると……
「桜井ぃぃ!!」
誰かがオレの名を呼びながら凄い勢いでこちらに走ってくる
「死ねぇぇぇぇぇ!!!」
かなり物騒な事を言いながら
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