南武蔵野電気鉄道 概要

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EF64:皆さん、お久しぶりです。南武蔵野電気鉄道の前身である南北縦貫鉄道から、かれこれ十年間もこの鉄路を守って来てます。 周りの車両達からは「長老」や「おやっさん」と呼ばれていますEF64と申します。 ある理由によって、つい先程までC58型蒸気機関車さんとC62蒸気機関車さんに強制連行されて、SL列車の後押しを手伝わされていました。 我々が働く南武蔵野電気鉄道は、埼玉県は大宮駅を中心に東京都、群馬県、長野県、茨城県、栃木県、山梨県を結ぶ総延長205.3キロメートルで路線数12本(貨物路線含む)の関東の中小民間鉄道です。 保有車両の大半は他の鉄道からの譲渡車両です。 その中で私は一番最初に国鉄からこの鉄道に転勤してきました。発足したばかりの南武電鉄は10キロメートルにも及ばない貨物線路だけで、路線の両端が国鉄と他の私鉄を結ぶバイパスの役割をしていました。 私は国鉄と私鉄の間を長編成の貨物列車を牽いて往復していました。 それからしばらくして貨物列車の需要が増えると、路線は単線から複線化を行い、多数の貨物列車を走らせる事が可能となりました。それにより機関車の増強も並行して行われました。
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