女という生き物

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月曜日は朝からいつもの倉庫で、シリアルを満載に積む仕事だった。 けだるい気分で俺は倉庫に向かった。 ウイングを開けて、荷台にある荷物締めのラッシングベルトを隅に寄せる。 フォークリフトが荷物を運んで来るのを待っていると、交友会社のトラックが積み込みに入って来た。 俺がぼーっとそのトラックを眺めていると、まだおろして間もない新車のトラックから降りて来たのは、長い髪を赤く染めたちっこい女だった。 最近、やたら増えた流行りの姫トラッカーってやつだ。 女のくせにトラックなんか転がして、たいして仕事も出来ないくせにエラそうにしてる、俺が一番嫌いな人種。 交友会社ってだけあって、その会社の運転手とは何人か交流はあったけど、この女は初めて見た。 トラックを止めると、その女もウイングを開けるためにアオリのフックを外し出した。 …でもちっこい身長で届かないのか、ピョコピョコとジャンプしながらフックを外している。 …やっぱ女は使えねぇ… そう思いながらその女を見ていると、ふとその女が不機嫌そうに俺を見た。 …なんだよ… 少しムっとしたが、交友会社って事もあるし、一応俺はニコっと笑って頭をコクリと下げた。 するとその女は挨拶も返さずにウイングを開けていた。 …無視かよ… やっぱり俺はこの姫トラッカーとやらいう生き物は嫌いだ。 こんな色男の挨拶を無視するなんて、よほどのバカ女だ。 俺は運ばれて来たパレットいっぱいに積み上げられたシリアルを、荷台に積み始めた。
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