愛するということ

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…はらはらと舞う雪の夜。 俺はあの夢にまで見た、梨花の白い肌に顔をうずめる。 温かくて、儚くて 今にも壊れてしまいそうな白い花。 今まで誰にも与える事がなかった 俺の全ての愛情を、ゆっくりと梨花に注ぎ込む。 …梨花…愛してる… もっと俺を狂わせて… もっと俺を全身で感じて… お前の全ては俺のもの 俺の全てはお前のもの 雪のように白い梨花の肌が 少しずつ紅色に染まって行く…。 そう…それでいい… お前の思いが、繋がった部分から痛いくらい伝わってくるから。 「…梨花…もっと声出して…」 「梨花…もっと俺を感じて…」 「…梨花……梨花…」 俺が耳元で囁くたびに、梨花の身体が怪しく揺れる。 梨花から漏れる、白い息も俺は全て唇に引き込んだ。 「梨花…素直に…俺を愛してるって言って…」 唇をきつく噛んで、必死に耐えてる梨花の姿は俺の心をますます獣へと変化させて行く。 俺は優しくその唇を指でなぞった。 薄紅色の梨花の唇は小刻みに震えている。 「梨花…怖くないよ…もう…解ってるだろ…」 揺れながら言う俺の言葉に、梨花が小さく頷いた。 恐る恐る伸びた白い手が、俺の背中に爪を食い込ませる。 「…あなたを…愛してる…」 絞り出された梨花の声を聞き届け、俺は一気に梨花を頂点へと導いた。
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