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「…まだ積みあがってないの?」
「…うっせー…つか、手伝わなくていいから!」
ニマニマと笑いながら俺の荷台に上って来る梨花。
結局俺はいまだに積み込みのスピードで梨花に負けっぱなしだ。
「悔しかったら私より早く積んでみれば?」
「…………」
運ばれて来たパレットの陰で俺は梨花の腕を掴んで抱きしめ、一気に唇を塞いだ。
「ふぐぅ…っ…」
梨花から漏れる吐息まで全部塞いだまま、俺は梨花をきつく抱きしめた。
…生意気な女。
その自信、いつかぶっ壊してやる。
俺がいなきゃお前はもう生きて行けないって教えてやる。
世界は俺とお前をめぐり合わせるために回って来たのだから…
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