水平線の太陽。下巻

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「ここへ来て今まで会った方々に、我々の怖さを知らないようなので、此処ではっきり言わして もらおう我々は四千発の核弾頭ミサイルを君たちの御国の首都に向けている、どうだ、チビっ たか」 「申し訳ございませんが此処は、お国の、 一般道では有りません、恐喝まがいは、お断り致します」 「失礼、一言心の内を言いたかったもので」 「改めて、申します我々は、核を‥」 〔また、核だって〕〔エー怖いな、また核〕 「違う、核を、オマエラ、最後まで聴け」 〔核で、オマエラだって〕 「もういい、もうイワン」 「イワンですが、何か? 」 ‥‥‥ 「何もイワンのか」 《キュンキュンキュン. (アメリカ国防長官・木野崎様 ) 《キュンキュンキュン》 (イギリス国防長官・アレクサンダー様 ) 《キュンキュンキュン. (フランス国防長官・アレクサンドル様 ) 「我々もミサイルで撃破します」 「我々もミサイルで撃破します」 「我々もミサイルで撃破します」 「早く、トカレフ、我々もと、言え!」 「あの、我々もミサイルで‥」 「どうぞ・どうぞ」 「ありがとうございます、 ロシアより愛の手が差し伸べられました」 「何も最初から」 マカロフ大佐は 「前置きで、しょうもない恨み、 はらすから、おちょくられるんや。」 「我々には上下関係はないのか」 「しっかりせい、トカレフ」  神田川秘書官 「四千発の、核弾頭で何れ程の小惑星が破壊出来ますでしょう、軍事評論家の国家安泰殿 ご指名失礼ですがどうぞ」 《キュンキュンキュン. (軍事評論家・国家安泰様) 「ご指名の場合は、押さなくて結構です 説明不足でした、どうぞ」 「私、軍事評論家の、国家安泰です、 ロすけの、いや失礼、ソビエトの核弾頭一発は 真空中の威力は、実は、たいしたことはない 燃料として推進力として燃焼効率としてなら素晴らしい平和な燃料だが、破壊に利用するには、 何か核弾頭の周りに、例えてゆうなら、手榴弾の様に周りに硬いものを巻きつけて、爆発すれば 、そのものが飛び破壊するそれだけのことで、ただその被服体が破壊されたものが次の物体にぶ つかり、破壊すれば、減小さえすれど威力は残る、まあ それほどのもので、実際このような事態に使用されたことがなく、いっそ今から直ぐに宇宙で実 験をすべきか時間の余裕がなければ、ロすけ、いや失礼、ソビエトの善意にすがるだけでなく、
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