水平線の太陽。下巻

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         第四章  激突         [一]  真一は土曜の朝まで、FXをやっていた、昼まで寝て午後一時マンションを出た、 「麗ちゃん、今からそっちに行く」 「待ってます、気をつけてね」 真一は、携帯で連絡した後、京橋の駅で 軽く、そば屋で昼食を取り、シュークリームを買って、麗蘭のマンションに向かった` [ピンポーン]  少し経ってから、明るい麗ちゃんの声で。 「はい」 「久留島です」 「はい、今いきます」  ドアが開き、麗ちゃんが出てきた。 「どうぞ、寒かったでしょう」 「今日は、特別寒かった」 「麗ちゃん、ショウトカットにしたんだ、 似合ってるよ」 「ありがとう、ちょっと髪の毛が傷んでたものですから、どうぞ待ってて、今コーヒー入れまE 「ありがとう、シュウークリームだけど 一緒に食べよう」 「ありがとう!」  キッチンの方から聞こえた。 真一は、あったかな部屋でホットし、 テーブルの上にシュークリームの箱を置いた 真一は、綺麗に整頓された部屋の周りを見渡した、そして壁に飾ってある写真に気がついた、 大台が原で撮った僕たちの写真、麗ちゃん も、飾ってくれてたんだ、真一は、早く 一緒に、住めたらなーと思った。 「どうぞ」  綺麗に磨いた、ガラスのテーブルの上に 麗ちゃんは、可愛いパンダのカップに入れたコーヒーを二つ並べた。 「可愛いコーヒーカップだ」 「この前、お揃いの、カップを、探してたら この、カップを見つけたんです、気に入ってもらって、嬉しいです」 「シュウクリーム、頂きます」 「どうぞ」  麗ちゃんは、箱を開け、 「大きなシュウクリームですね、頂きます」  週末の昼下がり、カーテン越しの優しい日和が、二人に幸せを、もたらした 「麗ちゃん、お祖母さんは、好きな食べ物は 何ですか、今度、上海に行くとき、お土産に 何が良いかと」 右手にシュウクリーム、左にコーヒーを 持った、麗ちゃんは、コーヒーをテーブルに置き。 「ありがとう、おばあちゃんの、事を気にしてくれて、好きなものは漬物なんですが、上海には 、日本の漬物がなく、日本の漬物が食べたいと、何時も言っていました」 「そうか、だったら、日本中の全ての漬物買って持っていこう」 「やっぱり、真一さんだ!」  麗ちゃんは、子供がはしゃぐ様に見えた 「真一さん、こっちのソファーに来てテレビを、一緒に見ましょ!」 「あ、ありがとう」
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