水平線の太陽。下巻

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日本国、総理秘書官、神田川がお引き受けいたします、どうぞ宜しくお願いいたします、 それでは、今回の小惑星衝突に関しまして、 我が国の国立天文台、台長、観田博士に説明お願いいたします 「どうぞ!」  盛大なファンファーレのもと、正面右高さ三メートル五十センチから、ドーンと爆発音と火薬 の臭いの中、観田台長は、登場した、そのまま十三段の階段をおり、壇上まで やって来た。 「えー私は台長を、勤めてハヤ四十年になります、今までを、振り返りますと、多くの人、並 びに、数々の星たちにめぐり会って参りましたが、何れも、愛くるしく、可愛い星たちで有りま した、しかし、今回の小惑星らは 誠に、腹立たしく、憎さ百倍可愛さなし どうしてこの様な事態になったのか、我々は 全く理解に苦しむ思いであり、人類はなぜ、 有史以来自然にいじめられねばならぬのか、 我々は一体何をした、人間同士いがみ合い、憎み会い、殺し合い、それだけだ、いや人間だけの 問題であって、自然の、お方には何も御迷惑おかけせず、今日まで地球に生活させていただいた だけであります、 それが、今回の用な、仕打ち、しかし我々はもう、黙って見ているわけには、いかない この野蛮な、自然の行いに対して、断固対抗処置をとることを、我々は、宣言する!」  〔パチパチパチパチ〕 「誰が拍手してるんです、さすが以前、組合執行委員長だけありますね、野口さん」 「気持ち悪いな、まともなこと、言ってるじゃないか、秋山、お前は、対抗策考えてるんか、我 々も国立天文台の恥にならんように、考えねばならんぜよ」  野口は左端、秋山は右端まで椅子をスライドさせている、野口は秋山の手をはらった。 秋山は手をはらわれて 「何、手をはらうがや、何かの影響そのどこかの口調」 「えー、ありがとうございました、それでは 今回の、小惑星衝突の経緯、又今の位置、侵入角度、速度諸々のデータを踏まえて、説明お願い いたします、 天文台、前沢教授どうぞお願いいたします」  もう壇上に立っていた 「今の日時はご存知ですか、そこのソビエト防衛長官」 「え、私、えー朝の十一時五分、ハッハッハ ッハッ」 「イヤ、日もお願いいたします」 「何日だ、イワン補佐官」 「イヤー、何日ですかな」 「もういい、君、わからん」 「今は、二千十X年十一月二日午前十一時十分です、後二十一日で衝突だ、
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