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「お...て...ゆう...おき...よ...ちゃん」
誰かが俺を起こしに来てくれたようだ。
だが俺は起きんぞ。
なんたって今日は日曜日なんだからな。
こんな朝っぱらから起こされて堪るかっての。
「もう起きないなら仕方ないよね...キスしちゃうぞ?」
キス...?
俺はまだ夢の中なんだな...
夢の中じゃないとこんな夢のような話あるわけないじゃないか。
そう思わないか?
「ほんとにしちゃうんだからね?知らないよ?私のファーストキスなんだよ?」
ふにゅ
(なんか息苦しい...)
そう思って薄目を開けてみると、そこには...
幼馴染の優希の顔があった。
「何してんだよ!?」
「ん?何ってキスだよ?」
幼馴染の顔を引きはがして窓際に逃れる。
「私のファーストキスだよ♪」
嬉しそうに言ってくる。
「こんなもんはキスに入らんわ!お前頭大丈夫か!?」
「優ちゃんがいけないんじゃない。起こしてるのに起きてくれないんだ...もん...」
顔を真っ赤にして言ってくる。
(今さらになって恥ずかしくなったのか。可愛いところもあるもんだ)
「あ...あの...それ...」
そう言って俺の股間を指さししてくる。
「うわぁぁぁぁ!!ちょっっっ!」
俺の息子が元気に首をもたげているではないか!
「私のせいだよね...?なら...すっきりしないといけないんだよね男の子は...」
そう言って服を脱ぎだそうとしている。
「まっ待て!そんなのすっきりしなくて良いから!外で待っろ!」
そう言って幼馴染を部屋から追い出す。
(俺だって健全な高校生男子だ。朝立ちくらい仕方ない...にしても見られるとは思わなかったな...)
そう言えば自己紹介が遅れたな。
俺の名前は宮ノ上優也。西涼高校に通う一年生だ。
そんで、日曜日の朝っぱらからやらかしてくれた女は小鳥遊優希。こいつも俺と同じく西涼高校一年だ。
こいつとは生まれた時からの幼馴染で、生まれた時の病室も同じ、誕生日も同じ、家も隣という素晴らしく何もかもが近い存在だった。
ということで俺の日常を描いていこうと思う。
気が向いたら読んでくれるとうれしい。
※人物、団体等はすべて架空上の存在です。
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