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─────今から二年前。 俺はすぐに水野家に足を運んだ。 勿論、娘さんを下さい!っていう定番のセリフを告げるためだ。 ガチガチに緊張する俺に、気が抜けるほどアッサリ了承してくれた水野家。 芹沢の父にも了承を得た。 うちの親に至っては(特に父親!)、俺にはもったいないほどの女性だと奈央を絶賛し、 本当にこんな息子で良いのかと俺を見下しつつ、ムカつくほどに顔を綻ばせ喜んだ。   早速、両家と芹沢の父を含めた7人で、顔合わせも兼ねた食事会を開いたほどだ! その席で再び、俺は奈央を幸せにすると皆に宣言すると共に、近々、入籍することと、優秀である奈央を俺の第2秘書にすることも報告した。 そう、ここまでは何もかもが順調だった。 誰からも反対の声は上がらず、俺の思い描いたとおりに事は進んだ。 しかし、穏やかに歓談が進む中、それは突然に起こった。
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